ケアンズ旅行記 第43話「僕は意を決して海に飛び込んだ」

gbr03グレートバリアリーフの海中。怖い・・・

 

ケアンズ旅行3日目の日中。

僕らは世界遺産たるグレートバリアリーフにおいて、ダイビング&シュノーケリングのツアーに来ている。

☆参考:今回のツアー概要

水中にて、足のつかない場所を苦手とする僕。しかし、底の見えない大海原に放り出されることになった。泳げる筈の僕は溺れ、あの世を一瞬見る破目になった。大袈裟ではなくて、僕は真剣です。

これが午前中の話。ランチタイムを挟んで午後、僕は何だかんだ言い訳をして海に入ることを拒んだが、結局入ることになった・・・

 

午後。シュノーケリング2本目

午前中の惨状を見られているので、午後もヘレンに保護されながら海を彷徨うこととなった。僕は午前中そうしたように、ウェットスーツを身にまといフィンとシュノーケルを装着。ガイドのヘレンにリードされ、子どもらと共に彼女の手助けを受けながら何とか海上に浮いている状態であった。

しかし、このままというのも何だか情けない。

それに、せっかくグレートバリアリーフに来て浮き輪につかまっているだけというのも、勿体ない。正直、浮き輪に掴まっていても下を見るのは嫌なくらいだ。一刻も早く終わって欲しいと思っている自分が情けなくなってきた。

僕は意を決し、浮き輪から離れて泳いでみることにした。

 

今回のスポットは、遠くに白い島が見える場所だった。
周囲は珊瑚礁だらけなのは当然だが、今回は深さがマチマチだった。立てないくらい浅く(サンゴに触れて傷つけてはいけないので)、すぐ下がサンゴという場所もあれば、深くて底が見えないような場所もあった。ああ怖い。冒頭の画像のように、一面鮮やかな青で埋め尽くされている世界。これだけでも僕には充分恐怖だ。ウェットスーツの上からでも、鳥肌が立つのを感じる。

他のシュノーケル軍団は、楽しそうに泳ぎ回っていた。中にはシュノーケルのみでスーツもフィンもつけず、素潜りしているツワモノもいた。そんなのを見たら、恐怖でいっぱいの自分がより一層情けなく思えてきた。僕だってやってやる!という気になってきた。

相変わらず足がつかないのは非常に嫌ではあるが、思いきって泳いでみた。
しばらくはもう、パニックになりそうだったが何とかやり過ごした。やがて、ここら辺ででようやくフィンを何とか操ることができるようになり、自由に動けるようになった。フィンを装着しての立ち泳ぎもできるようになったため、浮いていられるようになった。こうなるともう、何とかなるという気分になってきて、恐怖はとりあえずどこかへ去ってくれた。相変わらず海中の景色は怖いのだが(どんだけビビリなんだよw)・・・

 

僕も世界遺産をようやく堪能することに

ここでようやく、僕はグレートバリアリーフの海中でのステキな風景を落ち着いて見ることができた。僕はそもそも、泳げるんだって。

気がつけば子どもらも浮き輪には頼らす自分らで勝手に泳いでいた。
それどころか、ヘレンと何か遊びながら楽しんでいるようだ。
息子は、何やらサメを真下で見たらしく、興奮していた。しきりに「ジンベイを見た!」と言っていた。でもアレは、ジンベイじゃないってば。

僕は素潜りはできないが、前日プールでやったUボートの要領で潜ってみた。
するとまあ、何てコバルトブルーなんだ。絵に描いたような珊瑚と海と生き物とのコラボレーション。これ、現実なんだな。由来不明の恐怖心はまだ残るものの、そうやって感じることができるところまできた。そして余裕が出てきた僕は、必殺技・グレートバリアリーフを繰り出した。これは爽快だ。僕はこれをやりに来たんだ。

・・・そんなことはどうでもいい。

とにかく好き勝手に動き回れるようになったのが非常に楽しいので、只管泳いだ。
別に力を入れなくても軽くバタ足するだけで移動できることがわかったので、疲れなくなった。無駄に力まなくなったのだろうと思う。

最初はウッカリ浮き輪から離れるとヘレンに怒られるのでコッソリやっていたが、スイスイ動き回る僕を見て彼女ももう大丈夫と判断したのだろう。最初は厳しい感じだったが、時間と共に親しげになってきてくれた。特に子どもらには名前を聞いたり、ヒトデやナマコを見せてくれたりと、楽しさを提供してくれた。何だか午前中とは別人のような楽しげな感じだった。それくらい、特に僕は危なっかしかったのだろうな。

ようやくシュノーケリングに馴染んできた頃、あることに気がついた。水中を、カメラを持ったダイバーがあちこち移動しているではないか。そして、あちこちに泳いでいる観光客を撮影してまわっているようだ。すごいなあ、結構でかくて重たそうな機材を持ちながら自由に泳いでまわっていくとは。

時間が経つにつれて、だんだん周囲を広く見渡せるようになっていることにも気付いた。今いる場所は、立ち上がれないくらい浅い場所に珊瑚がある部分から
段々になっているかたちで深さを増しているような地形だ。面白そうだから、3段目、多分水深3メートルくらいまでなら潜っていられるので行ってみた。そこから先は残念ながら身体が浮いてしまって潜れないので、見るだけにとどめた。

珊瑚と魚たちに囲まれて、まるでダイバー気分である。

よく嫁がダイビングに行ったら海中の様子を写真に収めているが、こういうことだったのか。妙に納得した。かといってダイビングをやろうとは思わないけど。

 

ふとクルーザーの方を見ると、ダイビングの人たちがもう船に上がっていた。時間は正確にわからなかったが、結構な時間海の中にいたようだ。そして僕らも、クルーザーに戻ることにした。それにしても、ヘレンと子どもらはマジで楽しそうだったな。ていうか、ずっと預けっぱなしでスミマセン・・・こうして、僕のシュノーケリング体験は終わった。

グレートバリアリーフで死にかけるという偉業(?)を成し遂げたあとは、普通に適応して泳ぎ回っていたのはまあいいとして、やっぱり僕は昔、どこかで水死しているんだな、と以前からうっすら思っていたことをここで確信したのであった。

関連記事

記事はありませんでした

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  • PAGE TOP ↑